日々の出来事

Scratchの先を考える

こんにちは。
昨日、日頃お世話になっているプログラミング教室に行き、プロセッシングコースのレッスンをのぞかせていただきました。

プロセッシングとは、コードを自分で記述して図形やアニメーションを動かす、ビジュアルデザイン用のプログラミング言語です。(JavaScriptの移植版)

Scratchコースが大多数の中、プロセッシングコースをやっているのは2人。それも小学3、4年生?ぐらいの子と5、6年生ぐらいの子。二人とも先生の話を聞きながら授業を進めています。先生も二人のために、しっかりと二人の間に座り手厚いサポートをしています。私が見る限り、レッスンの進め方や講師の教え方に問題は無いと感じました。

問題は、ここから。
先生がどんなに教えても、二人が理解をできない。ついていけていない状態です。おそらく二人はScratch経験者。ブロックを繋げて動物を動かしたり、音を入れたりすることが楽しかったはず。楽しいプログラミングがさらに楽しくなると思い、プロセッシングコースに進んだのだと思います。しかしこれが現実です。

プロセッシングはScratchと違い、直感的な要素は激減します。図形を表示させたり、アニメーションを動かすためにコードを記述しなければなりません。そしてコードを記述するには、キーボードの操作(入力の速さと正確性)が必須になってきます。どんなにコードを正確に記述出来ても、記述するのに時間が掛かっては、子どもたちは本来の目的を見失い、『正確に入力すること』が目的になってしまいます。先生にコードの記述間違いを指摘されたらなおさらです。(先生が記述ミスを指摘するのは当然です)そして、記述ミスを直している時間が多ければ多いほど、目的のレッスンが進まなくなってしまいます。

プログラミングが楽しみでプロセッシングコースを希望したのでしょうが、カリキュラムにゴールがある以上、基本的なタイピングのスピードと正確性は求められてしまいます。
プロセッシングコースをどのタイミングで行うのがベストなのか、見極める必要がかなりありそうです。