教育関係

今度はデジタル教科書か

 一部の小中学校にデジタル教科書を無償で配布し、効果を検証している実証事業について、文部科学省が来年度、全ての学校に対象を拡大する方針を固めたことが25日、分かった。全国でデジタル教科書を使用する環境が整うこととなる。効果的な指導法をまとめたマニュアル作成などを含めた普及促進事業として、来年度予算の概算要求に約57億円を盛り込む。

 文科省は本年度から、国公私立の小学5、6年生と中学生を対象に、学校が希望する1教科分のデジタル教科書を無償提供する実証事業を開始し、全国の約4割の小中学校で実施している。来年度は全小中学校が参加できるようにしたい考えだ。

大切なのは、誰のための政策なのか

 57億か~。しかし遅いな。現場は大混乱ですよ。ただでさえやることが多い先生方に対して、英語やらプログラミングやら、タブレットやソフトの使い方まで覚えてもらい・・・さらにここに来てデジタル教科書ですか・・・。現場では、できる人だけがやり、できない人はやらないという二極化が進み、最終的には子どもたちにしわ寄せが来るわけですよね。何もしないのは悪ですが、先に先生を増やす施策とか先生方が授業に集中できる環境を作らないと。雑務が多すぎて、子どもたちと向き合えていない現状の中であれこれしても、結局骨抜きの政策になってしまいそうです。(最終的には、スタディサプリでいいんじゃないかという意見も出てきそう)

 個人的な意見は、ペーパーテストの廃止を最優先で行ってほしいです。来年から埼玉県では、学力テストがタブレットで行うように施策が進んでいます。生徒1人にタブレットが行き渡っているなら、定期テストや単元テストも可能かと。先生方の丸付け、返却時間が大幅に改善されます。テストがデジタルで返却された瞬間に保護者宛てにメールで届けば、子どもたちが親に見せないということも無くなります。いろいろ使えると思うんですよね。

 あと小学校の連絡帳システムもデジタルに移行してほしいですね。朝『休みます』という連絡を、班長さんに紙で手渡ししている現状・・・。新型コロナウィルスの影響で『家族に体調が悪い人がいたら休んでください』というのに、なぜか欠席連絡は手渡しなんですよね。これはどうなのかなと・・・。現場レベルでも改善できることは多くありそうです。